米国の現物イーサリアムETF、資金流入2億2,580万ドル 10カ月ぶりの高水準
AI マーケットサマリー
米国の現物イーサリアムETFは2億2,580万ドルの資金流入を記録し、約10カ月ぶりに最大の日となった。これにより純買いは9セッション連続となり、8月17日以降の累計は約14億2,000万ドルに達した。需要の大半はブラックロックのETHAが牽引し、フィデリティのFETHも加速した。現物ビットコインETFとのフロー格差は大きく縮小し、資産横断のリスク選好の改善と、暗号資産以外の投資家による段階的な資金配分を示唆する一方、現物の出来高が軟調なことが追随を抑制する可能性がある。
影響度
● 高い
影響を受ける資産
ETH/USDT-2.17%
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▲ 強気
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米国の現物イーサリアム(ETH)ETFに投資マネーが戻っている。木曜日の資金流入は2億2,580万ドルと、約10カ月ぶりの1日当たりの最大流入を記録。ネットでの買い越しは9営業日連続となった。
8月17日以降の累計流入額は約14億2,000万ドル。木曜日の流入は昨年10月28日以来の大きさとなる。直近で純流出となったのは8月11日で、この期間中に中立(流入・流出が概ね均衡)となったのは8月14日のみだった。
流入の中心はブラックロックだ。ETHAには9日間合計の約10億2,000万ドルが入り、カテゴリー全体の流入の約72%を占めた。連続買い越し期間中は毎日ネット流入が続いている。ブロックチェーン分析企業Arkhamも、最初の8営業日で8億8,980万ドルというほぼ同水準の数字を示し、ブラックロック顧客の需要が継続していることを浮き彫りにした。ブラックロックのステーキング型イーサリアム商品ETHBも木曜日に2,070万ドルの流入となった。
フィデリティのFETHは2番手で、木曜日はこの連続期間で最大となる5,620万ドルの流入を記録した。
ビットコインとの差も急速に縮まっている。木曜日の米国現物ビットコインETFの流入は2億4,230万ドルで、イーサリアムETFを上回ったのは1,650万ドルにとどまった。8月17日時点では、イーサリアムETFの流入はビットコインの約10分の1だった。
市場動向では、イーサリアムは金曜日にかけて約2,477ドル近辺で推移。24時間で約0.5%下落した一方、週間では約5%上昇している(CoinGecko)。
Bitwise Europeのシニア・リサーチ・アソシエイト、マックス・シャノン氏は、今回の資金流入は暗号資産の既存投資層以外から来ている可能性が高いと指摘。今週のETF流入を7億1,360万ドルとし(Farside Investorsの集計と整合的)、Bitwiseが算出する伝統市場のリスク選好指標「Cross Asset Risk Appetite」の上昇が背景にある "可能性が高い" と述べた。
ETF資金流入が追い風となる一方、足元の上昇局面でイーサリアムはビットコインや主要アルトコインに相対的に遅れを取っており、シャノン氏は、過去の相対的な強さを踏まえればこの差は "妥当" と評価した。資金はZEC、XRP、SOL、HYPEといった高ベータの "ブルーチップ" アルトコインへローテーションしており、Bitwiseの分散指数(dispersion index)を今週押し上げた。市場を動かす材料が複数並走していることを示唆している。
テクニカル面では、イーサリアムが200週移動平均線付近で推移している点に注目。1月下旬にこの水準を割り込んで以来、同水準近辺での取引は初めてで、中期までのモメンタムにとって重要だという。この帯域周辺では約110万ETHが売買され、保有者が集中しているため、上昇局面での利確売りが出れば "一時的な上値抵抗" になり得るとも述べた。
最後に、ETFの資金フローは自己強化的でモメンタムに左右されやすい点に注意が必要だ。持続的な上昇には現物市場全体の取引高回復が求められる可能性が高いが、取引高は鈍化している。現物取引高は、8月19日の上昇開始以降、前年比でおよそ16パーセンタイル水準まで低下しているという。