テラウルフ株が4.86%高、アンソロピックとAIデータセンター賃貸で190億ドル契約

AI マーケットサマリー
TeraWulf(WULF)は、AIデータセンター容量について190億ドルのAnthropicリースを締結し、50.1%のAbernathy JV持分を約5.3億ドル相当の暗黙の評価で売却することで合意し、資本を自己保有施設へ再投資したことを受けて、4.86%上昇した。このニュースは、半減期後のボラティリティの高いBTCマイニング経済から、契約型のAIホスティング収益へとマイナーが加速的に軸足を移していることを浮き彫りにする。背景にはBTCの軟調と、マイナー/Strategyによる注目すべきビットコイン売却が含まれ、セクター横断の資本ローテーションが示されている。
影響度
● 中
影響を受ける資産
NCSKWULF2USD/USDT-11.69%
AI インサイト · NCSKWULF2USD/USDTAI インサイト
● 中立
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ビットコイン採掘企業のTeraWulf(ティッカー:WULF)の株価が上昇した。AI企業Anthropic(アンソロピック)にAI向けデータセンター容量を賃貸する190億ドルの契約を締結したことが材料視された。株価は通常取引で4.86%高の22.21ドルを付けた。 同社はもともと、新規発行されるビットコインを採掘する専用機器を大量に並べた施設を運営してきた。だが、ブロック報酬が半減する昨年の「半減期」以降、採掘事業の採算性には逆風が強まっている。 足元では、保有する電力キャパシティやデータセンターのスペースを生かし、AI計算基盤のホスティングへ軸足を移す動きが鮮明だ。大口テナントとの長期契約は、価格変動の大きいビットコイン採掘よりも収益の安定性が高いとされる。テラウルフは採掘事業も継続する一方、アンソロピックとの契約や既存の契約ポートフォリオが、企業価値評価に占める比重を押し上げる可能性がある。 株価上昇はTradingViewのデータでも確認された。併せて同社は、米テキサス州のデータセンター合弁「Abernathy(アバナシー)」における持分50.1%を売却すると発表した。買い手はパートナーであるFluidstack(フルイドスタック)主導のグループで、持分の評価額は約5億3,000万ドル。今回の取引により、テラウルフは投下資本約4億5,000万ドルをプレミアム付きで回収し、自己保有データセンター拡張に向けた資金を確保する。 この動きは業界全体の潮流とも重なる。アナリストの追跡によれば、2026年3月時点でビットコイン採掘企業は保有高のピークから累計1万5,000BTC超を売却し、AI計算関連の契約は総額700億ドル超に達した。採掘各社はAI分野でより安定したマージンを狙っており、年初来の資金の回転が暗号資産からAIへ向かった流れを映す。 テラウルフの上昇は、ビットコイン相場が軟調だった局面で目立った。昨日、BTCは61,900ドルまで下落し、今日は63,300ドルへ持ち直した。加えてStrategyによる売りも重しとなった。同社は3,588ビットコインを2億1,600万ドルで売却したと開示し、数週間前に32枚を売ったのに比べて大幅な増加となった。