各国中銀、ドル保有を縮小へ 金とユーロの外貨準備を積み増し

AI マーケットサマリー
ロイターによると、中央銀行は今後10年間で米ドル準備保有を減らし、金およびユーロへの配分を増やす計画だという。ドルの世界準備に占める比率が数十年ぶりの低水準にある一方、公的部門の金はすでに米国債を価値ベースで上回っており、市場はこれを金需要に対する構造的な追い風と解釈する可能性がある。短期的な価格の感応度は、中国、インド、トルコといった主要購入国からの準備管理に関するシグナルに左右される可能性が高い。
影響度
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ロイターによると、世界の中央銀行は今後10年で米ドル建て資産の保有比率を引き下げ、金およびユーロへの配分を増やす方針を強めている。伝統的に基軸通貨として支配的だったドルからの分散が進む構図で、ドル準備の低下と金保有の拡大が背景にある。中央銀行の金準備はすでに価値ベースで米国債を上回った。 2025年時点で、世界の外貨準備に占めるドルの比率は57.8%まで低下し、1994年以来の低水準となった。金への配分は過去最高水準に達している。 市場の見方 ・中央銀行の戦略転換は金価格に追い風との受け止めが多く、金価格の上昇余地を意識する動きが出ている。 ・ユーロ配分の拡大は、準備資産運用の分散が進むサインとされ、外貨準備戦略の見直しを示唆する。 ・ドル保有の縮小は一時的な調整ではなく構造変化とみられ、準備通貨の力学に影響するとの織り込みが進む。 注目点 中国、インド、トルコなど主要国・新興国の中央銀行が準備配分をどう変更するかが焦点となる。大規模な金購入や運用方針の変更が公表されれば、市場心理や価格形成を左右しうる。米国の景気見通しや米連邦準備制度理事会(FRB)の政策運営も、準備通貨としてのドルの魅力度に影響するため注意が必要だ。J.P. MorganやGoldman Sachsなど主要金融機関の見解や発信も、今回の戦略転換がもたらす含意を読み解く手掛かりになりそうだ。