ビットワイズ、需要低迷でドージコインETF"BWOW"を償還へ
ビットワイズは、スポット型ドージコインETF"BWOW"を設定から1年未満で清算する。9月9日時点の純資産は約68万8,000ドルにとどまり、投資家需要が立ち上がらなかった。
BWOWは2025年11月25日に上場。当初は1日あたり約300万ドルの売買代金を記録したものの、その後は同水準に戻らず、ミームコインETFの熱狂が継続的な資金流入と取引を伴わなければ急速にしぼむことを示した。
NYSE Arcaでの最終取引日は10月14日となる見通しで、同日中に保有するドージコインを現金化する手続きに入る。10月15日の市場開始前に新規設定(新株発行)は停止する。
10月14日まで株主は市場で売却できる。保有を継続した株主には、10月21日に算出される基準価額(NAV)に基づき現金が支払われ、支払いは10月22日前後にブローカーなど金融仲介機関を通じて自動的に行われる予定だ。
取引動向を見ると、スポット型ドージコインETF全体の累計売買代金は約3億ドルにとどまり、Hyperliquid関連商品(21億ドル)、Zcash(15億ドル)、Chainlink(6億8,000万ドル)を大きく下回る。ドージコイン関連商品の話題性と、実際の投資参加の厚みの乖離が浮き彫りになった。
資金フローでも、スポットDOGE ETFは先月に純流入約31万8,000ドルを記録し、7月の小幅流出からは反転したものの、需要の弱さという大局を変えるには至っていない。最初のドージコインETFは2025年9月に登場し、市場の期待を集めていた。
ビットワイズは、投資家ニーズの変化を踏まえた商品ラインアップ最適化の一環としてBWOWを終了すると説明した。ドージコインは約0.084ドル近辺で推移し、時価総額は約130億ドル。過去1年で暗号資産の時価総額上位10位から後退し、HYPEやZECが順位を上げた。
BWOWの終了でドージコインへの機関投資家アクセスが完全に断たれるわけではない。一方で、需要が限られれば注目度の高い暗号資産ETFでも事業として成り立ちにくいことを示しており、ビットワイズは投資家の回復を待つよりも整理統合を選んだ格好だ。