Bitwise、2026年の暗号資産弱気相場下でも上期に18億ドル超の純流入

AI マーケットサマリー
Bitwiseは、より広範な暗号資産の弱気相場にもかかわらず、2026年上半期に18億ドル超の純流入を報告し、スポット・ベータへのエクスポージャーではなく、利回り志向の暗号資産商品(ステーキング、キャリー、ステーブルコイン・ボールト)に対する底堅い需要を浮き彫りにした。利回りを伴わないBITWインデックスETFにおける流出とNAVの低下との対比は、投資家の選好がインカム戦略へとシフトしていることを示唆しており、BTC/ETH比重の高いビークル全体の資金フローや、利回りを組み込んだETPの商品設計に影響を与えている。
影響度
● 普通
影響を受ける資産
BTC/USDT+0.14%
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● ニュートラル
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Bitwise Asset Managementのハンター・ホースリーCEOは23日、2026年上期(1〜6月)の純流入額が18億ドル超に達したと明らかにした。期間中の暗号資産市場は総じて軟調だったが、Fundstrat Global Advisors共同創業者でリサーチ責任者のトム・リー氏は、この数字を"卓越した結果"と評価した。 ホースリー氏によれば、純流入は新規資金流入から解約などによる流出を差し引いた指標。弱気相場のさなかにも投資家はBitwiseの商品に"18億ドル超"を投じたという。 資金の性格は"価格追随"というより"利回り志向"だった。純流入を支えた4つの事業ライン(フランチャイズ)はいずれも1億ドル超を集め、内訳は①ETF/ETP(上場投資信託・上場投資商品)②プライベート戦略③ステーキング④ボールト。うち3つは投資家に利回りを提供する設計となっている。 利回り商品の具体例として、1月にオンチェーンレンダーのMorphoと開始したボールトは、ステーブルコインで年約6%を目標に掲げる。トークン化したCrypto Carry Fundは5月下旬時点で運用残高が2億5,900万ドルに達し、利回りは4%だった。キャリー取引は、現物の暗号資産を保有しつつ先物を売り建て、両者の価格差(スプレッド)を収益化する。 資金流入の勢いが最も速かったのはステーキング分野。Bitwiseのソラナ(Solana)ステーキング・ファンドは、昨年11月の上場から18日で5億ドルを突破した。競合各社も、イーサリアムの利回りをETPに組み込む動きを急いでいるという。 一方、価格連動のみで分配のない商品は縮小した。Bitwise 10 Crypto Index ETF(BITW)は主要トークンのバスケットに投資し、ビットコインとイーサ(Ether)が構成比の約91%を占める。同ファンドの純資産は、12月31日の10億3,000万ドルから3月31日には6億7,800万ドルへ減少し、3カ月で34%縮小した。要因は2つで、1口当たり価格が24%下落したことに加え、投資家が約225万口(ファンドの約13%相当)を換金した。 コスト高が主因ではない。Bitwiseは同ファンドが12月にNYSE Arcaへ移行したタイミングで、手数料を年2.50%から0.75%へ引き下げていた。なお同ファンドは2024年に94.8%上昇している。 弱気相場の影響は社内にも及び、Bitwiseは8月12日に人員削減を実施し、従業員数は約180人から155人へ減少した。 純流入は運用益ではなく資金の出入りを示す。今回の数字は、Bitwiseに流入した資金が"値上がり期待"よりも"利回り"に向かったことを映している。なお、23日のビットコイン(BTC)は77,403ドル近辺で推移し、前日比で大きな変化はみられなかった。